ニュース・お知らせ
浪江の米を福島市で育てる
私たちは就労支援の他に、東日本大震災の被災者の方へ農作業を通した地域交流の事業を行っております。今年で4年目となる農業交流会ですが、ピーマン・ネギ・ジャガイモ・里芋・白菜・落花生などたくさんの野菜を皆さんと一緒に育ててきました。
今年は震災後10年と節目の年となるため、新たな挑戦として「お米作り」を行いましたので、そちらを中心にご紹介したいと思います。
私たちが支援している復興住宅北沢又団地は浪江町と南相馬市の方が多く住んでおり、団地に住んでいる方の紹介で浪江町にて育てられている稲苗「天の粒」をいただく事ができました。
浪江町と福島市では気候も土も違うので無事に育つか不安でしたが、地元の経験者の方や田んぼ管理をお願いしていた方の協力もあり、無事に10月20日に稲刈りを行うことができました。
収穫した稲は天日干しをし、脱穀と籾摺り、そして精米をして出来上がりです。
稲刈りイベント当日は30名ほどの参加者が鎌を持って収穫していきます。
その作業を皆さんが楽しんで行っている景色はどこか懐かしく感じました。
浪江町で稲作を行っていた方も、田んぼの作業は初めての方も、全員がこの「浪江から持ってきたお米」に愛着を持っていただいて、とても嬉しく思います。
収穫後はお待ちかねの料理交流会です。
農園で育てた里芋を使った芋煮と、みんなで育てた新米を使ったおにぎりの美味しさは格別でした。
コロナウィルス感染拡大の影響もあり、長らく集会所での飲食は中止していましたが、久しぶりに集まっての食事に自然と会話がはずみます。
ごちそうさまでした。大変美味しくいただきました。
これからも私たちは避難者と地域の方々が交流できるイベント等を行っていきます。
ご質問や興味を持っていただけた方は当法人までご連絡ください。
担当 小林